2020年12月11日(金)〜2020年12月29日(火)の約20日間にかけて主に四国と九州を旅してきた時の様子を記事にしている。
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本日は2020年12月21日(月)。前日の夜に熊本に泊まった私は、06:22熊本駅発の電車に乗るために6時頃にホテルをチェックアウトした。前日は路面電車を利用したが、今回は歩いて熊本駅まで向かった。ホテルから駅までは歩いて20分くらいかかる。
ホテルでおすすめの店が紹介されていた。しかし、前日は熊本に到着したのが遅く、また今日も熊本を出るのが早いため、これらの店に行く機会はなかった。
まだ朝も早かったため、辺りは暗かった。
06:22に熊本駅発のJR豊肥本線に乗り、07:57に阿蘇駅に到着した。今日は阿蘇山を観光する。午前中は大観峰に行き、午後は草千里に行く。ちなみにここJR阿蘇駅は巨大噴火によって形成されたカルデラの中にある。豊肥本線は熊本地震の影響により2016(平成28)年4月14日から肥後大津〜阿蘇間で不通になっていたが、2020年8月8日(土)から無事運転再開した。
大観峰まではバスで行くのだが、バスの出発時刻が09:15とまだ1時間近くあるので阿蘇駅周辺を散策した。
この周辺は温泉が沸いているようだ。
ここからバスが出ている。バスは予定通りの時刻に到着し、出発した。バスに乗る前に念のため「このバスは大観峰まで行きますか?」と聞くと、「大観峰の入口までしか行かないよ。バス停から大観峰まで30分くらい歩くよ」と言われた。そう、大観峰までバスで行く場合、最寄りのバス停"大観峰入口"から大観峰に行くにはそこからさらに30分くらい登山しないといけないのだ。しかし、そのことは事前に知っていたので、「大丈夫です」と答えてバスに乗った。バスの乗客は、阿蘇駅から大観峰入口まで私1人だった。
阿蘇駅周辺はカルデラの中のため、360度どこを見渡しても山に囲まれている。阿蘇駅に到着した時は少し天気も曇り気味だったが、徐々に天気も良くなってきた。乗客が私1人だったため、運転手が私に「どこから来たの?」とか色々聞いてきて、大観峰入口に着くまでずっと会話していた。九州を1周していると言うと、九州の観光地や名物を色々教えていただいた。
大観峰入口バス停には09:47頃に到着した。ここから30分歩くと大観峰に着く。大観峰は阿蘇山の外輪山の北側の中では最高峰であり、標高935.9m。阿蘇エリアで人気の展望スポットとして知られており、多くの観光客を集めている。ちなみに外輪山の南側も合わせると、標高1,095mの俵山が最高峰となっている。
途中の道で牛がいた。阿蘇は"あか牛"が有名だが、おそらく写真もあか牛であろう。この後、昼食であか牛を使ったカルビ弁当を食べる。
大観峰に到着した。では、撮ってきた写真をいくつか紹介しよう。
これは絶景である。8月に知床に行った時も絶景に感動したが、その時と同じかそれ以上の感動である。
阿蘇五岳は、カルデラの内部にある5つの岳の総称である。写真だと分かりづらいが、ざっくりと左から順に「根子岳(ねこだけ)」「高岳(たかだけ)」「中岳(なかだけ)」「烏帽子岳(えぼしだけ)」「杵島岳(きしまだけ)」である。「高岳」(写真中央)が最も標高が高く、1,592mとなっている。このうち「中岳」は今も噴煙を上げており、平常時には火口を間近に見学することができる。今回の旅では火口までは訪れなかったが、またの機会に是非とも行ってみたい。ちなみに"阿蘇山"とは、この阿蘇五岳や外輪山を含む阿蘇一帯の山々の総称のことである。
大観峰を見た後は、バス停に戻った。
雪がうっすらと積もっていた。
バス停までの道はこんな感じである。車も通るので注意が必要である。
遠くに風車が見えた。
これはおそらく、くじゅう連山。くじゅう連山は大分県にある山々の総称で、一帯は"阿蘇くじゅう国立公園"に指定されている。ちなみに今いる阿蘇山一帯も同様に指定されている。写真の中央をよく見てみると噴煙のようなものが見える。調べてもよく分からなかったのだが、くじゅう連山の中の"硫黄山"という山が今でも噴煙を上げているといったような情報もあったので、それかもしれない。
帰りにも牛を見た。
大観峰入口を11:39に出るバスに乗り、12:13に阿蘇駅前に戻った。帰りのバスも乗客は私1人だった。次はまたバスに乗り、今度は草千里に行くのだが、バスの発車時刻は13:15とまだ1時間ある。駅近くの売店で弁当を販売していたので、買って食べることにした。飲食スペースも用意されていた。
"あか牛カルビ弁当"と"馬力どん"を購入した。あか牛が阿蘇の名物という話は先ほどしたが、馬肉も熊本の名物である。どちらも美味しかった。ちなみにGOTOトラベルの地域共通クーポンを利用したので、支払額は350円のみだった。
大観峰からはよく見えなかったが、駅前から中岳の噴煙と思われる煙が見えた。
大観峰の時のバスは路線バスのような感じだったが、今回のバスは高速バスのような感じで少しグレードアップした。しかも音声ガイドが流れていて、周辺の解説などもしてくれた。乗客は私以外にももう1人乗っていた。
バスの中から中岳の噴煙も見えた。
草千里阿蘇火山博物館前
草千里のバス停には13:41頃に到着した。もう1人の乗客はここでは降りなかった。このバス停よりさらに2つ先に進むと"阿蘇山西駅(阿蘇山上)"というバス停があり、そこが中岳火口への最寄のバス停となっているので、おそらくそこに行くのだろう。
草千里には博物館もある。
草千里阿蘇火山博物館前↓
草千里は、烏帽子岳中腹にある直径約1kmもの大草原で、大観峰と同様、阿蘇の代表的な風景の1つとなっている。
まずは博物館に行くことにした。
この日の噴火警戒レベルは1だった。5段階あり、レベル5までいくと避難が必要となる。
博物館では、阿蘇をメインに、火山や地質、動植物や歴史・民俗などが展示されている。あまり時間はなかったのだが、ちょうど14時から15分間くらいの映画が上映されるとのことだったので、それだけ見ることにした。映画では、カルデラができる仕組みや阿蘇の様々な表情、文化について学ぶことができた。
映画を見た後は博物館を出て、展望所に行ってみた。
良い眺めである。中岳の噴煙も迫力がある。火口まで行けばもっと間近で見れるので、いずれまた行きたい。
今度は草原の中に入ってみた。暖かい季節にはこの辺に寝転んでも気持ちが良さそうだ。
近くの売店で"いきなり団子"を売っていた。大観峰へ行く時に乗っていたバスの運転手が"いきなり団子"が熊本の名物だということを教えてくれたので、見つけたら食べたいと思っていた。店のおばちゃんに「1つください」と言ったら、「これ食べて良いよ」と言ってタダでくれた。見てみると、おばちゃんは新しい団子を既に何個も焼いており、古いやつが1つだけ余っていたのでそれをくれるとのことだった。
おばちゃんにお礼を言って店を出た。団子というより大福というような感じで、中にはさつまいもが入っており美味しかった。名前の由来は、短時間で「いきなり」作れるという意味など諸説あるようだ。調べてみると、熊本県に隣接する福岡県大牟田市などではいきなり団子とほぼ同じ"いきなり饅頭"というお菓子があるそうだ。
この後は15:10に草千里を出るバスに乗り、15:38頃に阿蘇駅前に戻ってきた。草千里でバスに乗った時点で、行きに乗った時の乗客が乗っていて、おそらく中岳火口からの帰りだろう。帰りのバスも乗客は私とその人の2人のみだった。
平成28年熊本地震の発生直後から「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」が行われているそうだ。ONE PIECEの作者である尾田栄一郎氏が熊本出身であることからこのようなプロジェクトが行われている。そしてそのプロジェクトの一環として、熊本県内8市町村に麦わらの一味の仲間の像が設置され、そのうちの1つとして阿蘇市にウソップ像が設置された野田。
駅前の売店でソフトクリームを売っていたので、買って食べた。上から2番目の竹原牧場のやつを買った。美味しかった。
さて、この日はこれから鹿児島まで行く。まずは16:24阿蘇駅発のJR豊肥本線に乗り熊本駅まで戻り、熊本駅からJR鹿児島本線に乗り換え八代駅まで行き、八代駅から肥薩おれんじ鉄道に乗り換え鹿児島県の川内駅まで行き、川内駅からJR鹿児島本線に乗り換え鹿児島中央駅まで行く。
阿蘇から熊本に戻る途中、肥後大津駅で乗り換えがあった。この駅は"阿蘇くまもと空港"に近いことから"阿蘇くまもと空港駅"とも呼ばれている。
八代駅に到着したのは18:42。次の列車は19:30発なので50分くらい時間がある。
しかしやることもあまりないので駅で電車を待つことにした。
肥薩おれんじ鉄道は2020年7月の豪雨により一部区間運休となっていたが、11月1日より前線で運転再開となった。
八代妙見(みょうけん)祭↓
八代市の八代妙見祭は、福岡県北九州市の戸畑祇園大山笠行事と同様、ユネスコ無形文化遺産に「山・鉾・屋台行事」を構成する行事の1つとして登録されているようだ。
八代駅を19:30に発車し、22:32に川内駅に到着した。最初は2両編成だったが途中の出水駅で1両編成となり、先頭車両に乗っていた私は後ろの車両に移動するよう言われた。川内駅からはJR鹿児島本線に乗り換える。22:28発の電車である。
鹿児島中央駅には23:30に到着。イルミネーションが綺麗だった。ここからは今日のホテルへと向かうが、駅から歩いて30分ほどかかる。夜も遅かったので路面電車も終電が終わっており、歩くしかなかった。
1865(慶応元)年、薩摩藩の全19名が英国へと留学に出た。当時はまだ鎖国中だったため、密航留学であった。まず始めに留学生たちをおどろかせたのはオランダ人夫婦が別れの際に人前で平気でキスをしていたことだといい、他にもアイスクリーム、高層建築、汽車など、見るもの全てが驚きの連続であったそうだ。彼らは現地でそれぞれ活躍し、1867年パリ万博への薩摩藩の参加を決めたり倒幕運動への助力を得たりした。明治維新という大きな時代変化の中で帰国した留学生たちは、それぞれに大きな役割を担った。
天文館↓
歩いて天文館まできた。ホテルはこの近くだ。天文館は鹿児島市の中心市街地で、繁華街と歓楽街が隣接している。この時すでに24時くらいだったが、酔っ払ってハイになっている若者や夜の店のキャッチなどがたくさんいらっしゃった。コロナのこともあるのでなるべく人との距離を保ちつつホテルへと向かった。
今日のホテルはGOTOキャンペーンを利用して1泊2,204円だった。チェックインを済ませた後、コンビニで適当に食べ物を買い、ホテルの部屋で食べた。何を食べたかはあまりよく覚えていない。では、今回はここまでにしよう。翌日は鹿児島のシンボルともいえる"桜島"に行ってきたので、次の記事で紹介したい。
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