2020年12月11日(金)〜2020年12月29日(火)の約20日間にかけて主に四国と九州を旅してきた時の様子を記事にしている。
前回の記事はこちら↓
kimagure-hitoritabi.hatenablog.com
本日は2020年12月24日(木)。前日の夜に大分駅近くのホテルに泊まった私は、06:35大分駅発の久大(きゅうだい)本線に乗って由布院へと向かった。
まだ朝早かったので、辺りは暗かった。私が旅をした当時、2020年7月の熊本県を中心に発生した豪雨の影響で久大本線の庄内駅〜由布院駅間が不通となっており、代行バスによる運行だった。なのでこの時は07:17に庄内駅で電車を降り、07:27庄内駅発の代行バスに乗って由布院駅へと向かった。代行バスは地元の学生や通勤客で満席で、座ることはできなかった。なお、2021年2月13日から久大本線は前線で運転を再開している。
少しバスが遅れていて、由布院駅には8時過ぎに到着した。
さっそく温泉の煙が見えた。
由布院温泉↓
由布院温泉は標高1,584mある由布岳の麓に広がる温泉地で、温泉湧出量、源泉数ともに全国2位を誇る。ちなみに温泉湧出量、源泉数ともに1位は同じ大分県にある別府温泉である。別府温泉にもこの後訪れる。
この日はまだ朝早かったので温泉には入らない。今回は由布院での温泉以外の楽しみ方をご紹介しよう。まずは金鱗湖(きんりんこ)へと向かった。
金鱗湖はやや長方形をしていて、長辺約100m、短辺約70mの湖である。湖底は緩やかな「すり鉢」状になっていて、最深部は約2mである。水の流入は下ん湯の横、ハエ川の湯水と天祖神社境内の湧水、そして湖底深部の湧水の供給から成り立っており、1日23,000立方メートルが流出して大分川の源流となっているそうだ。
金鱗湖は温度が高いため、湯気が立ち上がり何とも幻想的な光景となっている。冬の早朝にしかこのような光景は見れないとの情報もあったが、今回は見ることができて良かった。
明治初期の儒学者・毛利空桑(くうそう)が池のそばの露天風呂「下ん湯」から湖面を眺めていると、泳いでいる魚の鱗が夕日で金色に輝く姿を見て「金鱗湖」と名付けたそうだ。露天風呂「下ん湯」は今でも存在しており、金鱗湖を眺めることができる。
湖には鯉もいた。ちなみに写真からも分かるかもしれないが、この日は雨が降っていた。金鱗湖には他にも鮒(ふな)、ハヤ、うなぎ、ナマズ、テラピア(豊後鯛)、グッピー、すっぽん亀、石亀などが生息しているそうだ。
金鱗湖を見た後は、ドクターフィッシュ足湯を体験しに"ゆふいん夢ひろば"へと向かった。由布院には複数の足湯スポットがあるが、中でも人の古くなった角質を食べる性質を利用しピーリングやマッサージ効果が期待できると言われる"ドクターフィッシュ"が人気だ。私はドクターフィッシュは今回が初体験なのだが、体験できる場所がいくつかあるので、金鱗湖から徒歩5分くらいの場所にある"ゆふいん夢ひろば"に行くことにした。
ゆふいん夢ひろばは足湯だけでなく、宿泊や露天風呂もやっているようだ。中に入ってみるとお店の人は誰もおらず、"誰もいない場合はここに500円入れてから足湯にお入りください"といったような感じの文言が書かれた箱が置いてあった。財布を見ると小銭が400円しかなかったので、足湯に入っていればそのうち誰か来るだろうと思い、とりあえず400円だけ箱に入れて残りの100円は後で払うことにして足湯に入る準備をした。と思ったら、靴を脱いだりしている時にお店の人が来て「500円入れましたか?」と聞かれたので「小銭がなくてまだ400円しか入れてません」と言ったら、千円札を両替をしてくれて残りの100円も払った。
お店の人に「初めてですか?」と聞かれて「初めてです」と答えると、「最初は少し気持ち悪かったりくすぐったかったりすると思うんですけど、慣れると気持ちよくなってきますよ」と言われた。特に何の心の準備もしていなかったのだが、そう言われると少し不安になってきたのだが、とりあえず入ってみよう。
写真だと少し見えにくいだろうか。魚がたくさん私の足に寄ってきているのが分かるだろうか。足をお湯につける直前までは魚の姿は全く見えなかったのだが、足を入れた瞬間魚が大量に寄ってきた。驚いたのと同時にめちゃくちゃくすぐったく、真顔を保つことは不可能だった。お店の人は割りと目の前にいたが、幸いコロナのためマスクをしていなかったので、顔が歪んでいたことはきっと気付かれていなかっただろう。
この魚の正式名称は"ガル・ルファ"といって、コイの仲間だそうだ。ガル・ルファは人間の角質を食べることでアトピー性皮膚炎や乾癖の治療にも効果的な能力を発揮してきたことから「ドクターフィッシュ」と呼ばれるようになった。ドイツではこの「ドクターフィッシュセラピー」が正式な医療行為として認定されているらしい。
最初はくすぐったかったが、お店の人の言う通り徐々に慣れてきて、足湯の暖かさも相まって気持ち良くなってきた。結局30分くらいゆっくりしていた。ちなみにここは時間無制限のため500円払えばどれだけ滞在しても自由である。
足湯を出た後は、とりあえず由布院でやりたいと思っていたことはやれたので駅の方に戻った。
これはおそらく由布岳。天気が悪かったので山頂までは見えなかった。
辻馬車のサービスもあるようだ。
10:17由布院駅発のバスに乗り、庄内駅に到着したのは10:42だった。次は同じ大分県の温泉地である別府温泉に行く。
では、今回はここまでにしよう。次は別府温泉についてを記事にする。
次の記事はこちら↓
kimagure-hitoritabi.hatenablog.com
YouTubeもやっているのでよかったら見てください↓